プロジェクトマネージャーの年収が知りたいですか?
実は、この記事を読むと『プロジェクトマネージャーの年収』が分かります。
なぜなら、私が独立系SIerやユーザー系SIerに在籍した経験を元に記事を書いているからです。
この記事では、『プロジェクトマネージャーの年収』を理解するためのポイント4つでご紹介します。
記事を読み終えると、『プロジェクトマネージャーの年収』を理解でき、プロジェクトマネージャーを目指して、プロジェクトに取り組めます。
そもそもプロジェクトマネージャーとは何か?
プロジェクトマネージャーの年収をお調べですか?
つまりプロジェクトマネージャーが何か分かっていると思いますので、概要のみ説明します。
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)ガイド(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)では下記のように定義されています。
プロジェクト・マネジャーの役割は、機能部門マネジャーや定常業務マネジャーの役割とは異なる。
通常、機能部門マネジャーは機能部門や事業部門を管理監督することを重視する。
定常業務マネジャーは、業務を効率的に進める責任を負う。
プロジェクト・マネジャーは、プロジェクト目標を達成することに責任をもつチームをリードするために、母体組織が任命する人物である。
つまり、プロジェクトを成功に導くために任命されたプロジェクトの責任者です。
プロジェクトマネージャーはプロマネとも略されます。
プロジェクトマネージャーの年収は?
プロジェクトマネージャーの年収
プロジェクトマネージャーの年収は全世代平均年収で約650万円です。
プログラマやシステムエンジニアの全世代平均年収と比べると・・・
プログラマからシステムエンジニアにキャリアアップすると約100万円アップします。
またシステムエンジニアからプロジェクトマネージャーでは約150万円アップです。
さらにプロジェクトマネージャーからITコンサルタントを目指すとさらに収入アップが見込まれます。
転職サイトで調べると次の通りです。
『プロジェクトマネージャ(オープン系・WEB系)の年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計)』(転職会議より)
<プロジェクトマネージャー>
- 20代前半平均:422万円
- 20代後半平均:543万円
- 30代平均:658万円
- 40代平均:746万円
- 全世代平均:653万円
<システムエンジニア>
- 全世代平均:507万円
<プログラマ>
- 全世代平均:400万円
ユーザー系SIerの年収【リアル】
私が以前に在籍したユーザー系SIerでは、目安ですがプロジェクトマネージャーの年収として35歳で年収800万円ほど見込めます。
マネージャー職(課長職)の一つ手前といったポジションでの年収です。
このポジションにできるだけ早く到達することで生涯年収を増やすことができ、重要な仕事を任せてもらえて、マネージャー職ほど責任がない、おいしいポジションかもしれません。
さらに年収を上げたい場合はマネージャー職で年収1000万円オーバーが目指せます。
ここでユーザー系SIerの年収を挙げた理由は、次のメリット・デメリットをご覧ください。
ユーザー系SIerのメリット・デメリット【参考】
ユーザー系SIerのメリット
ユーザー系SIerの親会社である事業会社は、商社や金融といった業界かつ大企業である場合が多いですよね。
事業会社のシステム部門を独立させて分社化するケースもありますので、子会社であるユーザー系SIerも高年収であることが多いです。
また親会社である事業会社からシステム開発を直接受託するため、いわゆるプライム案件に携われます。プライム案件のため、プロジェクトマネジメントの業務経験を早いうちから積めます。
商社や金融といった業界かつ大企業のシステムであるため大規模システムにも携われます。
- プライム案件のプロジェクトマネジメント
- 大規模システム
- 高年収
ユーザー系SIerのデメリット
ユーザー系SIerを抱える事業会社は、商社や金融といった業界の大手企業となる場合が多いです。
そういった歴史のある企業は、古いシステムや技術的負債を多く抱えており、モダンではない技術で構築されたシステムの運用や保守を任されることがあります。
加えてシステムを数多く保有しており、一つ一つのシステムにコストをあまりかけられず、単純なリプレイス案件が多くなりがちです。
新卒採用の場合、入社して1年目から3年目くらいまでは、プログラミングも経験できますが、徐々にマネジメント業務の割合が多くなります。
- 古いシステム/技術的負債が多い
- 単純リプレイス案件が多く、新規開発案件が少ない
- プログラミング経験が積みにくい
プロジェクトマネージャーの年収アップに求められる能力は?
プロジェクトマネージャーの年収をアップするために最低限おさえるべき4つの能力
必要なスキルは多々ありますが、最低限おさえておくべきスキルは次の4つです。
プロジェクトマネージャーの年収を上げるためにスキルを磨きましょう!
- ニーズを捉えるスキル
- コミュニケーションスキル
- 意思決定スキル
- 分析スキル
ニーズを捉えるスキル
ステークホルダーのニーズ(プロジェクトの目的)を十分に満たせないとプロジェクトが成功したとは言えません。
明文化されている顕在ニーズだけでなく、潜在ニーズも満たせれば高い評価が得られます。
ニーズを捉えるスキルを磨きましょう。
コミュニケーションスキル
プロジェクトはプロジェクトメンバーやステークホルダーと協力して進めるため、コミュニケーションが必要不可欠です。
意思伝達がうまくできず『伝わっていると思っていた。』がよくあります。
電話で伝える、メールで伝える、ドキュメントで伝える、プレゼンで伝える、伝え方も様々ですが、相手に認識齟齬なく理解してもらいましょう。
意思決定スキル
プロジェクトを進めているといくつかの選択肢から1つを選ぶといった意思決定が伴います。
優劣がつけ難く判断に迷ったり、何もしないという判断が必要な時もあります。
限られた情報を元に自分なりの根拠を持って意思決定しましょう。
分析スキル
プロジェクトはPDCAサイクルを回す中で計画通りに進んでいるか、予定と実績の差異を分析して軌道修正が随時必要です。
プロジェクトマネジメントの経験や過去プロジェクトの実績を元に計画の精度を上げられますが、同じプロジェクトはありませんので完璧な計画を立てられません。
プロジェクトを適切にマネジメントできるように日頃から分析スキルを磨きましょう。
プロジェクトマネージャーの年収をアップするためにおさえるべき2つの資格
プロジェクトマネジメントの知識を証明する有名な資格として次の2つがあります。
持っていなくてもプロジェクトマネジメントできますが、就職や転職でも活かせますので挑戦してみても良いでしょう。
会社によっては昇給や昇格の条件に、この2つの資格取得が求められますよ。
- プロジェクトマネージャ試験
- PMP試験
プロジェクトマネージャ試験
『プロジェクトマネージャ試験』は独立行政法人情報処理推進機構(通称IPA:Information-technology Promotion Agency, Japan)が行なっている情報処理技術者試験の区分の1つで日本の国家試験に位置付けられています。
受験資格はありませんが、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を合格した後の受験をオススメします。
プロジェクトマネージャーの年収をアップするためにもITの高度試験に挑戦しましょう!
PMP試験
『PMP試験(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル試験)』はPMIが認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
PMBOKガイド に基づいて実施される、世界中で認知されている資格です。
認定には実務経験やPM研修の受講が必須であるため、前述のプロジェクトマネージャ試験よりハードルが高いです。
まとめ:プロジェクトマネージャーの年収は?
上記で紹介した解説を読んでいただくと、『プロジェクトマネージャーの年収』が理解できましたよね。プロジェクトマネージャーを目指して、プロジェクトに取り組んでください。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- プロジェクトマネージャーとは?
→プロジェクトの責任者 - プロジェクトマネージャーの年収は?
→全世代平均年収で約650万円 - プロジェクトマネージャーの年収アップに求められる能力は?
→『ニーズを捉える』『コミュニケーション』『意思決定』『分析』の4つの能力
→『プロジェクトマネージャ試験』『PMP試験』の2つの資格
最初は理解できないと思いますが、何度も何度もこの記事を読み直してください。
そして『プロジェクトマネージャー』を目指しましょう!
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