プロジェクトに日々取り組んでいるけども、そもそもプロジェクトマネージャーの仕事内容や役割、スキルって何だろうと疑問に思いませんか?
実は、この記事で紹介する『プロジェクトマネージャーとは?』の説明を理解すると、誰でもすぐにプロジェクトマネージャーがどういった仕事か分かります。
なぜなら、私の経験や調べて理解した内容を、分かりやすく解説しているからです。
この記事では、『プロジェクトマネージャー』という仕事を理解するためのポイント4つでご紹介します。
記事を読み終えると、『プロジェクトマネージャー』を理解でき、プロジェクトマネージャーを目指して、プロジェクトに取り組めます。
プロジェクトマネージャーとはどう定義されているの?
プロジェクトマネージャーとはプロジェクトの責任者と理解しよう
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)ガイド(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)では下記のように定義されています。
プロジェクト・マネジャーの役割は、機能部門マネジャーや定常業務マネジャーの役割とは異なる。
通常、機能部門マネジャーは機能部門や事業部門を管理監督することを重視する。
定常業務マネジャーは、業務を効率的に進める責任を負う。
プロジェクト・マネジャーは、プロジェクト目標を達成することに責任をもつチームをリードするために、母体組織が任命する人物である。
つまり、プロジェクトを成功に導くために任命されたプロジェクトの責任者です。
プロジェクトマネージャーはプロマネとも略されます。
プロジェクトマネージャーって何するの?
プロジェクトマネージャーの役割
プロジェクトを成功に導く活動がプロジェクトマネジメントで、そのプロジェクトマネジメントを実行する人がプロジェクトマネージャーです。
プロジェクトマネジメントはプロジェクトのもろもろを管理してPDCAサイクルを上手く回すことです。
プロジェクトマネージャーのやりがい
自らプロジェクトマネジメントしたプロジェクトが成功すると達成感のある、とてもやりがいのある仕事です。
はじめは小規模なプロジェクトや大規模プロジェクト内のサブプロジェクトのプロジェクトマネジメントを任されることからスタートしますので少しずつ実績を積めます。
プロジェクトの成功が所属する組織の成長にもダイレクトに貢献できるため、給与や昇進にも繋がります。
プロジェクトマネージャーのやりがいはプロジェクト成功時の達成感です。
プロジェクトマネージャーの経験で身に付く3つのスキル
プロジェクトマネージャーは次のような経験が積めて、ビジネスで必要なスキルを習得できます。
- プロジェクトに関わる人やお金の管理する経営者的なスキル
- やるべきことを計画・実行とPDCAを回すスキル
- コミュニケーションスキル
プロジェクトマネージャーの必要性は?
プロジェクトを一人で進めることはできませんので複数人が集まりチームでプロジェクトを遂行します。
チーム・組織の取りまとめ役や最終的に方向性を決める責任者としてプロジェクトマネージャーが必要です。
プロジェクトマネージャーはそのプロジェクトに関連する分野の経験も豊富な人が選任されますのでプロジェクトメンバーも安心してプロジェクトに取り組めますね。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトに欠かせません。
プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違いは?
プロジェクトリーダーという言葉を聞いたことはありませんか?
プロジェクトマネージャーとは別にプロジェクトリーダーを任命することがあります。
その場合、プロジェクトマネージャーがスケジュールや予算を計画して、プロジェクトリーダーがプロジェクト実行のリーダーとして活動します。
プロジェクトリーダーはプロジェクトに関する分野の専門知識やスキルも求められます。
- プロジェクトリーダー:プロジェクトの実行リーダー
- プロジェクトマネージャー:プロジェクトの責任者
プロジェクトマネージャーとPMOとの違いは?
PMOという言葉を聞いたことはありませんか?
PMOとは『Project Management Office』の略で次のような違いがあります。
プロジェクトマネージャー | PMO | |
---|---|---|
組織 | 特定プロジェクト選任 | 全社横断組織 |
役割 | 特定プロジェクトのマネジメント | プロジェクトマネージャーの育成
プロジェクトマネジメントの支援 全社プロジェクトマネジメント標準化 |
リソース | 特定プロジェクトの資源(人、物、金)で活動 | 全社レベルのリソースで活動 |
プロジェクトマネージャーに必要なスキルは?
プロジェクトマネージャーが最低限おさえておくべきスキル
必要なスキルは多々ありますが、最低限おさえておくべきスキルは次の4つです。
- ニーズを捉えるスキル
- コミュニケーションスキル
- 意思決定スキル
- 分析スキル
ニーズを捉えるスキル
ステークホルダーのニーズ(プロジェクトの目的)を十分に満たせないとプロジェクトが成功したとは言えません。
明文化されている顕在ニーズだけでなく、潜在ニーズも満たせれば高い評価が得られます。
ニーズを捉えるスキルを磨きましょう。
コミュニケーションスキル
プロジェクトはプロジェクトメンバーやステークホルダーと協力して進めるため、コミュニケーションが必要不可欠です。
意思伝達がうまくできず『伝わっていると思っていた。』がよくあります。
電話で伝える、メールで伝える、ドキュメントで伝える、プレゼンで伝える、伝え方も様々ですが、相手に認識齟齬なく理解してもらいましょう。
意思決定スキル
プロジェクトを進めているといくつかの選択肢から1つを選ぶといった意思決定が伴います。
優劣がつけ難く判断に迷ったり、何もしないという判断が必要な時もあります。
限られた情報を元に自分なりの根拠を持って意思決定しましょう。
分析スキル
プロジェクトはPDCAサイクルを回す中で計画通りに進んでいるか、予定と実績の差異を分析して軌道修正が随時必要です。
プロジェクトマネジメントの経験や過去プロジェクトの実績を元に計画の精度を上げられますが、同じプロジェクトはありませんので完璧な計画を立てられません。
プロジェクトを適切にマネジメントできるように日頃から分析スキルを磨きましょう。
プロジェクトマネージャーに関連する資格
プロジェクトマネジメントの知識を証明する有名な資格として次の2つがあります。
持っていなくてもプロジェクトマネジメントできますが、就職や転職でも活かせますので挑戦してみても良いでしょう。
- プロジェクトマネージャ試験
- PMP試験
プロジェクトマネージャ試験
『プロジェクトマネージャ試験』は独立行政法人情報処理推進機構(通称IPA:Information-technology Promotion Agency, Japan)が行なっている情報処理技術者試験の区分の1つで日本の国家試験に位置付けられています。
受験資格はありませんが、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を合格した後の受験をオススメします。
PMP試験
『PMP試験(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル試験)』はPMIが認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。
PMBOKガイド に基づいて実施される、世界中で認知されている資格です。
認定には実務経験やPM研修の受講が必須であるため、前述のプロジェクトマネージャ試験よりハードルが高いです。
プロジェクトマネージャーになりたい
プロジェクトマネージャーへのキャリアパス
プロジェクトには建造物を作る場合やITシステムを開発する場合があります。
ITシステムを開発するプロジェクトマネージャーの場合、一般的には『プログラマー』→『システムエンジニア』→『プロジェクトリーダー』→『プロジェクトマネージャー』といったキャリアパスがあります。
キャリアを重ねる毎に対応する範囲が増えていくイメージです。
- プログラマー:システム設計に従いプログラミングする
- システムエンジニア:ユーザーの業務要件に対してシステムを設計する
- プロジェクトリーダー:プロジェクトの実行リーダー
- プロジェクトマネージャー:プロジェクトの責任者
プロジェクトマネージャーの収入
プロジェクトマネージャーの全世代平均年収は約650万円です。
プログラマやシステムエンジニアの全世代平均年収と比べると・・・
プログラマからシステムエンジニアにキャリアアップすると約100万円アップします。
またシステムエンジニアからプロジェクトマネージャーでは約150万円アップです。
さらにプロジェクトマネージャーからITコンサルタントを目指すとさらに収入アップが見込まれます。
転職サイトで調べると次の通りです。
『プロジェクトマネージャ(オープン系・WEB系)の年収まとめ (給料/平均年収/企業名などを集計)』(転職会議より)
<プロジェクトマネージャー>
- 20代前半平均:422万円
- 20代後半平均:543万円
- 30代平均:658万円
- 40代平均:746万円
- 全世代平均:653万円
<システムエンジニア>
- 全世代平均:507万円
<プログラマ>
- 全世代平均:400万円
プロジェクトマネージャーのニーズ
プロジェクトマネージャーの役割や収入から分かるようにプロジェクトマネージャーへの期待は大きく、プロジェクトに欠かすことはできません。
ビジネス目標を達成するためにもプロジェクトの成功は必須ですので、プロジェクトマネージャーは必要とされるでしょう。
つまりビジネス目標の達成にプロジェクトマネージャーは不可欠です。
プロジェクトマネージャーの3つの悩み
ここまでの記事を読んでプロジェクトマネージャーになりたいと感じましたか?
プロジェクトマネージャーにどういった人が向いているのか、どういった心構えが必要かを解説します。
- プロジェクトマネージャーに向いている人は?
- プロジェクトマネージャーに必要な心構えは?
- プロジェクトマネージャーの悩みは?
プロジェクトマネージャーに向いている人は?
プロジェクトの成功はステークホルダーのニーズの実現と言えます。ニーズを捉えるためにステークホルダーとコミュニケーションを取る必要があります。
またプロジェクトはチームで取り組みますのでプロジェクトメンバーとの日々のコミュニケーションも重要です。
コミュニケーションを取る中で問題の発見や解決策を見つけることもあります。
つまりコミュニケーションを取るのが好きな人が向いています。
プロジェクトマネージャーに必要な心構えは?
プロジェクトの責任者として物事を判断して決める必要があります。
プロジェクトを進めているといくつかの選択肢から1つを選ぶといった意思決定が伴います。
優劣がつけ難く判断に迷ったり、何もしないという判断が必要な時もあります。
限られた情報を元に自分なりの根拠を持って、自分の責任で意思決定するという心構えでプロジェクトマネジメントしましょう。
プロジェクトマネージャーの悩みは?
プロジェクトが計画通り進まないと悩みますよね。
でもプロジェクトが計画通りに進むことはありません。計画がズレても悩む必要はないのです。
プロジェクトはPDCAサイクルを回す中で計画通りに進んでいるか、予定と実績の差異を分析して随時軌道修正すれば良いのです。
プロジェクトマネジメントの経験や過去プロジェクトの実績を元に計画の精度を上げられますが、同じプロジェクトはありませんので完璧な計画を立てられません。
プロジェクトを適切にマネジメントできるように日頃から分析スキルを磨けば解決します。
まとめ:プロジェクトマネージャーを理解しよう
上記で紹介した解説を理解していただくと、『プロジェクトマネージャー』を理解でき、プロジェクトマネージャーを目指して、プロジェクトに取り組めます。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- プロジェクトマネージャーとはどう定義されているの?
→プロジェクトの責任者
- プロジェクトマネージャーって何するの?
→役割:もろもろ管理してPDCAサイクルを効率的に回せば良い
→やりがい:プロジェクト成功時の達成感
→身に付くスキル:ビジネススキル全般
→必要なスキル:『ニーズを捉える』『コミュニケーション』『意思決定』『分析』の4つ - プロジェクトマネージャーになりたい
→『プログラマー』『システムエンジニア』『プロジェクトリーダー』『プロジェクトマネージャー』というキャリアパス
→ビジネス目標の達成にプロジェクトマネージャーは不可欠 - プロジェクトマネージャーの3つの悩み
→コミュニケーションを取るのが好きな人が向いている
→自分の責任で意思決定するという心構えを持とう
→計画ズレの悩みは分析スキルを磨けば解決
最初は理解できないと思いますが、何度も何度もこの記事を読み直してください。
そして『プロジェクトマネージャー』を目指しましょう!
当サイトはプロマネ向けにプロジェクト管理方法やノウハウを集約したサイトです。
プロマネのあらゆる情報を提供できるWebサイトを目指しています。
プロジェクトマネジメントのスキルを向上したい方におすすめですので、ぜひ他の記事もご覧ください。